インタビュー
山田 優

抜群なプロポーションとクールな美貌、類い稀なセンスで
同世代の女性を中心に支持されている、
モデル・女優の山田優さん。
母として奮闘しながらも、美しく輝き続ける秘訣と
故郷・那覇市の思い出や魅力について語っていただきました。

山田優

−モデルの母に影響を受け芸能界に憧れを抱いていた

那覇市の首里城近くで生まれ育ちました。母が沖縄でモデルをしていた影響もあり、物心ついた頃からいつか同じ道を進みたいと思うようになりました。
小学校4、5年生の頃は、安室奈美恵さんが学校でも大人気。そんな中、『沖縄アクターズスクール』がオーデションを開催すると聞き、クラスの仲間と「みんなで受けよう」と盛り上がりました。まとめ役であった私が率先して応募したのですが、結局他は誰も受けず、私一人で受かってしまったのです(笑)。それまで琉球舞踊を習っていたのですが、歌とダンスは未経験。不安もありましたが、体験レッスンで、その面白さにハマってしまったことが入所したきっかけでした。
最初の頃、レッスンは週1〜2回程度でしたが、最後の方はほぼ毎日、朝から晩まで。それでも「早くデビューしたい!」という夢があったので、レッスンが終わった夜も、当時あった三越のウィンドーに写っている自分たちを見ながらダンスの練習をしていました。まさに青春でしたね。

−思い出深い「国際通り」には
新たな発見もたくさん

14歳の時にダンスユニットでデビューし、中学卒業を機に上京。年に1、2回は帰省していますが、那覇の街は私がいた頃からだいぶ様変わりしました。
沖縄の人は、国際通りのことを「国際」と言うのですが、アクターズスクールが近くにあったので、私にとって、思い出深い場所です。練習の合間やランチに、仲間と『タコス屋』(現在は移転)やファーストフード店によく行っていました。また、近くの『第一牧志公設市場』は、祖母にお味噌屋さんや昔ながらの喫茶店に連れて行ってもらった記憶があります。私はあまり好んで食べませんが、市場には豚の顔や「イラブー汁」を作る時に使う真っ黒なウミヘビの乾物など沖縄にしかない食材が売っていたり、2階には買ったものを調理してくれるお店があるので、今は東京から来た友人を案内したり、子どもを連れてシーサー作りなどの体験スペースを利用したりしています。
新しいお店がどんどん増えているので、毎月、沖縄に帰っている弟から情報を教えてもらい、行きたいお店をストックしています。創作沖縄そばが楽しめる人気の『OKINAWA SOBA EIBUN』に行ってみたいし、20歳の誕生日に「豚の丸焼き」で家族にお祝いしてもらった『おもろ殿内』も再訪したいです。
また、那覇には歴史や文化を感じることができるスポットもあります。『首里城』は近くに住んでいたのに、実は中に入ったことがなくて(笑)。仕事を始めて、首里城を特集したテレビ番組の収録を機に初めて訪れました。様々な国の文化がミックスした建物の色彩がすごく美しかったし、歴史の勉強もさせてもらいました。今は復興を待ち望んでいます。

山田優

−都会の生活スタイルを変えずに
沖縄の自然を感じる街

近年は、東京などから移住やセカンドハウスとして那覇市内に住まいを持つ人が増えていると聞きます。海のそばに住むのもいいですが、沖縄は車がないと移動が不便。国際の周辺であれば、空港も近く、歩いていける範囲でなんでも揃うので、都市の生活スタイルを変えることなく、沖縄の自然の中にいれるというのがいいかもしれませんね。
沖縄の人は、穏やかで優しい人が多く、笑顔が絶えません。そして、いい意味でイージーなところが私は好きです。東京での生活は時間に追われている感じがして、たまに焦ってしまうことがありますが、25年近く経っても私の根底にはずっと“沖縄時間”が流れているので、帰ってくるとやはり落ち着きます。
子育てを沖縄でしたいと考えたこともありました。勉強も大事ですが、沖縄は自然に触れる機会が多いので、生きていく力が備わりそうな気がします。また、沖縄の人には“助け合いの精神”があるので、子育てがしやすいと思います。今は難しいけれど、将来的に沖縄と東京の二拠点生活ができたら理想的ですね。
沖縄は那覇を中心に各地で開発が進んでいますが、観光する人、住む人にとって便利になっていくのは嬉しいことです。でも、ローカルなお店などは残ってほしいし、“街の個性”は失ってほしくないですね。あと、美しい自然をいつまでも守りたい気持ちがあるので、観光で来た方を含め、みんなで海をキレイに使ってほしいなと思います。

−外見、内面の美しさをキープするための秘訣

私のSNSをフォローしてくださっている方は、同世代や少し下の方。圧倒的に女性が多いです。皆さん、私と同じように子育て中の方が多く、自分のために時間を割くのが難しいと思います。
どうやって体型を維持しているかを聞かれることが多いですが、私は頑張ってジムに通い続けるとかが苦手なタイプ。なので、無理をせず、隙間時間にできることを毎日続けるように心がけています。例えば、寝る前に少しだけストレッチをしたり、座る時にお腹にグッと力を入れたり、家事をしながら背伸びをしたり、ウエストをひねるなどの“ながら運動”です。1日だけすごい運動をするより、コツコツ積み重ねていった方がキレイを持続できるのではないかと信じてやっています。
あと、私は食べることが好きなので、食べたいものは食べます!毎日の料理には、なるべく多くの食材を使い、身体を温めるものを入れるなどバランスの良い食事を心がけています。沖縄から食材が届いたら、ゴーヤチャンプルーやナーベラー(ヘチマ料理)、サータアンダギーなど沖縄料理を作ることもあります。
内面の美しさを保つ自分なりの方法は、ちょっとしたことに喜びを感じて、幸せホルモンを出すこと。自分が常にハッピーでいられる要素を見つけられる様に、いつもアンテナを立てておくよう意識しています。最近は、韓国ドラマを見ることにもハマっています。観ている間は無になれるというか、リセットできるので、車の移動中とか料理の合間を見つけて楽しんでいます。

いくつになっても新しいことに

挑戦し続けたい!

山田優

−私のロールモデルは女優の大先輩

今後のヴィジョンですが、モデルの仕事はずっと続けていきたいです。年々、雑誌の数が少なくなっていますが、私は紙の仕事が好きなんです。面白いページを編集者さんと一緒に作ったりできたらいいなと思いながらやっています。役者の仕事は、もう少し時間ができたら取り組めるかな。舞台もすごく好きなので、良い作品と巡り合えたら嬉しいです。
私のロールモデルは女優の夏木マリさん。以前、対談をさせていただいた時、丁寧に接してくださり、そういった謙虚さも見習いたいし、何よりあれほどキャリアのある方が「私なんてまだまだ半人前。年を重ねても、年齢で諦めることなく、いつまでも新しいことにチャレンジする精神を持ちながらやっています」と、目を輝かせながらお話をされている姿が、とてもカッコよかったのです。私も新しいことを探しながら、挑戦し続けていきたいと思います。

Profile

やまだ・ゆう 1984年沖縄県那覇市生まれ。1999年、芸能界デビュー。2000年からファッション誌『CanCam』の専属モデルとなり、抜群のルックスで多くのファンを魅了。女優としても多数の作品へ出演し活躍の場を広げる。現在も雑誌を中心に、広告など多岐にわたるジャンルで活躍中。

Model:山田 優 Photographer:遠藤雅俊(スタジオD21) Interview-Writer:神島夕子 Stylist:岡田涼子 Hair&Make:佐々木篤(GLUECHU)
協力:[衣装]SHIROMA http://www.shiroma.info [ジュエリー]Eteボールドバングル(ゴールドカラー)¥22,000 Eteワイドバングル(シルバーカラー)¥19,800 ワイドリング(シルバー)¥7,150 Eteバイカラーリング¥8,800 全て ラ・スール/株式会社プライムゲートアドバタイジング 03-5423-6121