ハレとケ 那覇の暮らし
商業・観光の中心地として進化を続ける那覇市。
色々な人種や文化の多様性を内包する
独自のチャンプルー文化が育まれてきた
この街は非日常(ハレ)と日常(ケ)も混在しています。
那覇の暮らしで享受できる、街の魅力とは。
県内最大の都市である那覇は、利便性の良い商業施設から、琉球時代の面影を残す名所旧跡、青い海と青い空が広がる絶景リゾート、大自然を体感しながら楽しめるアクティビティなど“沖縄の魅力”がぎゅっと凝縮されている、とても稀有な街です。暮らしの中に息づく「ハレ」と「ケ」をご紹介します。
−都市型ビーチ&離島でマリンレジャーを楽しむ
沖縄には美しいビーチが多数ありますが、那覇市で遊泳可能なビーチは『波の上うみそら公園』内にある『波の上ビーチ』のみ。人工ビーチにはなりますが、ゆいレールの『旭橋』駅もしくは『県庁前』駅から徒歩15分程度で行ける気軽さから、市民の憩いの場になっています。格式ある神社『波上宮』が鎮座する断崖を挟んで、逆サイドには、ダイビングやシュノーケリング、SUP体験、バーベキューが楽しめる施設もあります。
また、本格的にマリンレジャーを楽しみたい人は、那覇市から日帰りで満喫できる『慶良間諸島』へのショートトリップがオススメです。泊港から高速船、フェリーが発着しており、渡嘉敷島、座間味島、阿嘉島と3つの離島にアクセスできます。その魅力は何と言っても “ケラマブルー”と呼ばれる美しい海。スキューバダイビングやシュノーケリング、ホエールウォッチングなどのアクティビティを存分に楽しめます。
−海沿いの絶景ゴルフ場でリゾート気分を満喫
沖縄は日本でもトップクラスと言われるほどゴルフが盛んな県で、多くのプロゴルファーを輩出してきました。県独自のゴルフ文化が根付いており、ジュニアからシニアまで、基本的にハーフ時の休みがない「18Hスループレイ」スタイルを楽しんでいます。那覇エリアのゴルフ場は、ほとんどが海沿いに立地しており、クラブハウスも南国風に仕立てられていることからリゾート気分を満喫できるのが大きな魅力。中でも、憧れのリゾートゴルフ場として全国からゴルファーが集まるのが『ザ・サザンリンクスゴルフクラブ』です。『平和祈念公園』を近くに臨む、高さ40mを超える切り立った海岸線の絶壁の上に展開し、海越えのショットが要求される名物ホールが2つある本格的なシーサイドリンクス。ゴルフ好きにとって、まさに“楽園”と言えるのではないでしょうか。
−壮大な歴史のスケールを
体感できる旧跡名所
那覇エリアには、沖縄を代表する名所も多く点在しています。
年間約280万人の観光客を集めてきた『首里城公園』は、首里城正殿を中心とした有料エリアと無料エリアの城内、守礼門や園比屋武御嶽石門、円覚寺跡、弁財天堂といった周辺文化財からなる公園です。2000年に世界文化遺産に登録された『首里城』は、1429年から450年間に渡り存在した琉球王国の王城であり、政治、外交、文化の中心地として栄え続けました。2019年に起きた火災により正殿を含む9施設が焼失しましたが、再建に向けて復旧・復興の歩みを進めています。首里城から500mほど離れた閑静な住宅街には、琉球石灰岩が敷き詰められた坂道『首里金城町石畳道』が約300mに渡って続いており、歴史・文化に思いを馳せることができます。
また、珊瑚礁の海に囲まれた沖縄には600ヵ所以上の鍾乳洞が存在しています。その中でも国内最大級の鍾乳洞が『玉泉洞』。約30万年の年月をかけて創られた100万本以上の鍾乳石が自然の神秘と雄大さを再確認させてくれるでしょう。
那覇三大祭り
那覇では“那覇三大祭り”と呼ばれている『那覇ハーリー』『琉球王朝祭(首里城祭) 』『那覇大綱挽まつり』があり、毎年、市民のボルテージは最高潮に達します。那覇大綱挽まつりは、事前登録で引き手として参加することもできます。
−“奇跡の1マイル”と呼ばれた国際通り
那覇最大の繁華街として知られる全長約1.6㎞のメインストリート『国際通り』。戦後、いち早く復興したことから「奇跡の1マイル」とも呼ばれていました。現在はデパートやホテル、飲食店、土産物店などが並び、市民や国内外の観光客でいつも賑わっています。毎週日曜(12:00〜18:00)には、歩行者天国『トランジットモール』となり、路上ではエイサーやライブ、大道芸などのイベントを開催。お子さま連れの方も車を気にすることなく楽しめるのでオススメです。また、毎年8月の第1日曜には『一万人のエイサー踊り隊』というイベントも開催され、夏の風物詩になっています。
−暮らしに馴染む器が揃う壺屋やちむん通り
国際通りから少し中道に入ると、琉球石灰岩を敷き詰めた風情ある『壺屋やちむん通り』があります。約400年の歴史がある壺屋、発祥の地であり、やちむん(焼き物)の窯元や専門店が軒を連ねています。伝統的な色合い、温かみを感じるフォルムのやちむんに加え、現代的なデザイン性を加えた若手作家の商品を扱うお店もあり、暮らしに馴染む、お気に入りの器が見つかるかもしれません。
琉球王国時代に育まれたハレとケの文化と自然は沖縄の誇り。連綿と続く守礼の心で受け継がれ、現代に合わせて進化しながら、暮らしを豊かに彩っています。
第一牧志公設市場
1950年に開設され、沖縄県民の「台所」として親しまれてきた『第一牧志公設市場』が2023年3月にリニューアルオープンしました。1階では精肉・鮮魚・果物・加工食品・乾物を販売。イラブチャー(魚)や島らっきょう、チラガー(豚の顔皮)といった沖縄ならではの食材も揃います。買い手と売り手が会話を楽しみながら値段交渉している姿も市場ならでは。2階には沖縄の味が堪能できる食堂街があり、1階で購入した食材を調理してくれる「持ち上げシステム」も健在です。
ゆいレール
『那覇空港』駅から浦添市の『てだこ浦西』駅までを結ぶ、沖縄都市モノレール『ゆいレール』は利便性が高いことから、通勤・通学、観光やショピングなど様々な目的で利用されています。国際通りの南側入口には『県庁前』駅、北側入口には『牧志』駅があるので目的地に合わせて使い分けをすると便利でしょう。